モンパルナスB-4/《81》柴田望
 
私 の 翅 が いなずま へ 飲み干し              
近く 期待できず に われわれ が かがやく、 寡婦の列              
白い 死んだ 何 と                 
空気袋 を 吠え立てる 悲哀 を ぬれしぶく それが              
感触 は 残酷 姿勢 を しづもる               
                    
私たち は た、めいき と ルクレティウス                
空気 を 凍れる 蜥蜴 の 息絶える               
額 が 自ら に めぐりめぐり       
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