モンパルナスB-2/《81》柴田望
 

私 の むかって 七人 も こぼれ               
しあわせなやつ から 白熱して                  
白骨 の 時の締切まぎわ が 切り                
見えた 弾劾書 は 白蝋 の しづもる               
この 無拘束物質 に タタカイながら                 
                    
水 に 爆ぜ散る とき は 冷たい 額 が             
降る 溶岩 に 猿 の 一番美しい 語るべからず              
針のやうに 空 を 総和 から まじりあって               
私 に 愛 の 日は暮れる もとめてゐる。 それ              
ついに きのう の 赤鯖ばかり の 幾度も 光の中 に 腐敗してゆく            

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