嫉妬/しずく
 
きみの隣りで微笑んだ
綺麗な横顔のあの人を
こんなふうに羨むほど
今のあたしは情けない


満ちる月より欠ける月

夢に出てきた忘れもの


どうか どうか 冷たいままでいさせて
どうか どうか 足りないままでいさせて
この醜い嫉妬心を完成させてしまわないで


相手がどこの誰だって
あたし以外は嫌なのよ


引いてく潮より満ちる潮

明日を占う雨模様


いつか いつか この身を燃やして そして
いつか いつか 灰になって舞い上がって
それでも
しあわせ と
言えるかしら


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