[ほんとうは]/
東雲 李葉
て。
やりたいことは毎秒増えてる。消えてしまうのも早いけど。
それでも一握りだけ残ったその夢を叶えようともしないのはなぜだろう。
なぜなんだ、なぜでしょう。
今日もほら、こんなことを考えてる間にバスは僕を駅へと運び、
電車は引継ぎながら目的地へと僕を運ぶ。
まるで荷物にでもなった気分だ。
働かなくちゃ食ってけないし昔と今じゃ今のがマシだし幸せだし。
幸せ、だし。
ああ 幸せって何なんだろうね。
お父さん、お母さん。ぼく、ほんとはね、
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