無力/雪女
「乳ガン」
私の母は胸に何か違和感を感じると言って病院に行った
病院から帰って来た母の顔はすごく暗かった
私は嫌な予感がしていた
私の母は乳ガンだった
嫌な予感が当たってしまった
その夜私は一人枕を涙で濡らした
なんで私の母が乳ガンになってしまったのだろう
なんで他の人じゃないんだろうと思った
もしかしたらこれは夢なんじゃないかとも思った
でも現実だった
私は考えた今母に何をしてあげれるかを
でも
何もなかった
私が乳ガンを代わってあげることなんて出来ない
ただ見守ることしか出来ない自分は無力だと思い知らされた
人間は無力だ
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