妻(きみ)に捧げる詩/
青い風
結婚祝いの掛け時計
箱の中で眠ってた
曲がった針のその横で
若い妻と僕とが笑ってた
今は時を刻まぬ時計でも
思い出一杯刻んでる
僕は写真を取り出して
出窓に置いて眺めてた
いつか二人で話したね
白髪と皺が刻まれて
お互い歳を取ったねと
二人の写真をここに置き
子どもたちにも見せようよ
自分の弱さ 悲しさを
今なら話せる気がするよ
戻る
編
削
Point
(6)