妻(きみ)に捧げる詩/青い風
 
結婚祝いの掛け時計
箱の中で眠ってた
曲がった針のその横で
若い妻と僕とが笑ってた


今は時を刻まぬ時計でも
思い出一杯刻んでる
僕は写真を取り出して
出窓に置いて眺めてた


 いつか二人で話したね
 白髪と皺が刻まれて
 お互い歳を取ったねと


二人の写真をここに置き
子どもたちにも見せようよ
自分の弱さ 悲しさを
今なら話せる気がするよ
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