嫉妬/
吉岡ペペロ
舎弟格の男に
姐さんのことで嫉妬した
組の大義名分を叫んで
その男にきつく接した
男は侠として私に惚れていた
私の子をうんだ女は三人いた
私がいちばん好きだっのは
姐さんだ
いちにちも気が晴れる日はなかった
姐さんが亡くなる日まで
いや、舎弟格の男が亡くなる日まで
いや、いまも、
いちにちも気が晴れる日はなかった
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