思いを馳せた豚が鼻をひくつかせるのは愛を知っているから/短角牛
 
傷つけて 傷つけられて

子供のころと同じ痛みを味わって

人を必要とすることは 人を真っ直ぐにみることだと思い込んで

たまに谷間に落ち込んで

抜け出せないなら諦めて

それでも誰かを愛して 愛されて

いつか 虹の彼方にある 幸せの場所へいけるという歌と手をつないで

僕らはあの大きな月の半面を一度に見れる視野をもっているのに

僕らはお互いの目しか見えないくらいまで近づいて

僕らは喜びを二倍にして

僕らは悲しみを半分にして

苦しみを無限大にして

それでも僕らは愛し合う

この小さな胸に 果てしない密度を潜ませて。
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