二十四時間/
乱太郎
ひとを
ただ愛する
午前六時十七分
東の空から ゆっくりと
ひとつの輝きが
雀が鳴いている
あいするそのひとに
会いたくて
あいするそのひとに
逢いたくて
あいするそのひとに
声をかけたくて
あいするそのひとに
そばにいてほしくて
午後一時三分
西に傾き出す眩しさ
ざわめく都会でひとときの休息
揺れる洗濯物
あいするそのひとは
笑って
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