「パノラマ」/くま出没
ィルムなど存在しない ことを知っていながら
遠方にズームをやり見つけることなど出来なかったものを見つけ
私はその人に花をやり
そして私もいつかそのフィルムに入って
花をもらう ことを祈り 傍観することを止め眠りに落ちた
パノラマ
そこには数々の色に溢れており、光導いてキャメラが回される道しるべの向こうにまた、光
家族が手を繋いでいた
ソフトクリイムを落として道端にぼんやり立った少女は
ひとりぼっちの遊園地の中で途方にくれ
遊園地を3周半したところのメリィゴーランドの前に来て
初めて自分で親の手を掴むことを知り
大人になるまで二度とその手を離さなかった
その日光に満ち溢れた世界を心ゆくまで満喫した明日に
私は 居た
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