贖罪/AKiHiCo
生きている事に意味はない
日々が単調に過ぎてゆく
天井はやはり低く暗い
僕が生きているのは確かだけど
これは僕の意思なのか、
産まれてきてから
何度同じ日を迎えただろう
毎日が同じ事の繰り返し
死を迎える瞬間を望めど
それは苦痛を伴うと知って
立ち止まってしまう
何も望まない生活
何も感じない生活
何も求めない生活
唯一求めるのは安らかな死のみ
どこかで釦を掛け違ってしまった
もう遣り直しは利かないなら
これから先の生に幸はない
溜息を床に散らかした寝室で眠る
枕は絶望で濡れている
産まれてきた事が罪ならば
苦痛を味わいながらの生は
きっと与えられた贖罪なのだろう
いつまで償えばいい、
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