純度/ki
純度の高い蜜がつま先に集まって
水面で踊れる
がたがたの唇に水を這わせて
滑らかにする
夜な夜な、白い肌の上に
戦車を
転がして
人を殺すように
一本一本、除毛。
赤くなった肌は恥ずかしくて
白いタオルがよく目立つ
ねえ、死んでもいい、?
張りのある胸は
さきっぽを赤く染め
ピンと天井を見つめて
枕に染み入るなみ、だよ。
恋愛の本ばかり読みふけ、
この世界には男女しかいないの、
そして私は女で、
あなたと。
全身が水のようになって震えて
鳥が飛び立つ背
どこまでも
どこまでも
どこまでも
白い肌に仁王立ちしたあなたに
ストックで傷を深々と付けて欲しい
赤々しい、
跡。
ふゆ、
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