手生/木屋 亞万
 
詩人は手で話す
読者は詩に目を傾ける

手で話し、目で聞く人と
生活の中で出会う

詩人の口も手も
まったく役に立たない

話す手は空中を泳ぎ、踊る
表現の塊だった

手話は発信源と受信源が
詩と同じなんだ

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