追憶/
こむ
銀河も、宇宙も、
全て、無駄なからくり
天空に回る歯車も、
ただ回るだけにすぎず、
遠ざかっていく風景は、
手の届かないままに。
どこへ辿り着くのか、
わけのわからない
時の船に乗って、
回る、回る、歯車。
声届かず、音聞こえず、
死者と裸者の列。
葬列の、笛の音。
全て、塵に帰した筈の
記憶の石像が、
のしかかる日々。
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