怒り/
星月冬灯
その無惨な姿を
私はどうしても許せないのだ
その汚らわしい心
その無感情の冷たさ
その偽りの思いやり
どれも不純で不誠実で
ユルセナイ
笑って一体何を得ようというのか
池の中の蛙(かわず)のように
狭い世界の中で
ただ叫んでいるだけの
おまえはとても憐れで
ユルセナイ
その感情に名前を
付けるなら
それはーーー
「怒り」だ
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