途方に/
ヒロシ
僕はいつも
詩を書こうとするたび
伝えたかったはずの想いを
掴みきれず
途方に暮れる
まるでそれは
風に流れる雲のようで
見つけて
絵に書こうと思った次の瞬間には
もう違う形に崩れてしまって
そこには
気流の流れる
空があるだけ
もはや
言葉も風と共に
消えたのだろう
戻る
編
削
Point
(1)