壊れてゆく世界の中で モノクロームの夢を見る/皆月 零胤
 
うと決めたんだ
  こことは違った世界を見たい 明るい未来に行けたらいい


そう祈りながらも僕は 冷めきった情熱の破片を胸に抱いて
瞳を閉じて静かに眠りについても 今夜もまた
絶望的な希望の唄を この世の果てで口ずさむのだろう
 
疲れ果てたこころとからだは
もう明日の望みさえも失くしてしまっている
だからもう 今夜は泣きながら眠りにつこう


そして今夜 絶望的な希望の唄を この世の果てで口ずさみながら


      壊れてゆく世界の中で モノクロームの夢を見る
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