眠る儀式/
佐々木妖精
俺は男だと拳を振りかざす
前時代的な劇画のように
俺はオケラだと笑う
無頼派の原液に面くらいながら
お化け屋敷かお化けか胸を高鳴らせ
改札を開け閉めする
失うものなど何もない
ほつれた背中で語ったつもりが
尻に敷いたポケット詩集が
しおれながらもはしゃいでいる
これ以上座るのは躊躇われ
前のめりに眠るも
引っかかるフレーズが幾重にも重なり
隠しきれない億二重を
枕にこすり眠りを目指す
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