隔離病棟。/鯨 勇魚
 

そうなのかもしれません。

はっきりとしない理由を揺らし、
夕暮れにブランコを揺らして。
たとえばラムネ玉を喉に、
つまらせそうになりながら、
背中の景色の高さから、
きこえた風があの、
あさがおの彩りに似て。

昔も明日も、
天気でありますように。

ねぇ。
いつのまにか真っ暗闇で、
ねぇ。
時間はなぜ24時間なのだろう。

揺れながら時間と成長の中、
月夜のブランコではしゃぐ。

あたしなりの自由を、と。

猫ちゃん。
おひげが、立派ね。
明日は、晴れるかしら。


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