ぼうし/星月冬灯
 
と少しで届きそうなのに

 あと少しでこの手に触れそうなのに

 中々届かない悲しい気持ち

 触れたと思った瞬間

 覚めてしまう悲しい夢


 現実はあまりにも無惨すぎて

 希望はあまりにも大きすぎて

 平和など有りはしないのに

 でもどこかに安らぎを求めている

 自分がいる


 ぼうしよ  どこまでも・・・


 私はその白いぼうしを

 追ってゆく


 いつか  この手に

 掴まえられることを信じて


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