ぼうし/星月冬灯
私の綺麗な白いぼうし
風に吹かれてどこまでも
コロコロ フワフワ舞っていく
どこへいってしまうの?
この手にギュッと掴んでいた筈なのに
いつの間にか私の手の中から
飛んでいってしまった白いぼうし
陽(ひ)の光(ひかり)があたってキラキラと
まるで蝶のようにふわりと
遊んでいる白いぼうし
私はどこまでも どこまでも
そのぼうしを追いかけてゆく
走って 走って どこまでも
でもぼうしは逃げてゆく
どこまでも
どうしていってしまうの?
あと少
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