【詩とは何か祭り参加作品】 枯葉に満ちた山の向こうへ/
紫音
かったことも
やがて
もうすぐ、いま、散って
ゆ
く
残骸と成り果てて
とうの昔に絶えてしまったとしても
風に翻弄されつつも
舞い踊り
舞い散り
舞い去り
言の葉は
死んでも詩として
風の翻弄の中で
時の吹き荒れる中で
死してもなお
色づき
舞い
駆ける
色づく死
言の葉が満ちた
山に登ろう
理由は必要ない
そこに
山があるのだから
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