あなたのようになりたい/短角牛
拝啓、先輩へ
僕はずっとあなたのようになりたいと思っていました
あなたが試合の時にとなりにいてくれただけで
どんな相手にも立ち向かえる気がしました
勝てる気がしました
今、あの気持ちを
僕のとなりにいてくれる人にもってほしい
どんな困難も乗り越えていけると、思ってほしい
拝啓、先輩へ
僕はまだまだです
あなたの隣にいただけで
あなたになれると思っていた
どうしようもない馬鹿のままです
ただ、変わったとすれば
それはわかったことです
僕は先輩じゃあないってこと
僕は先輩にはなれないってこと
だから
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)