「評論」と「批評」/ボッコ
 
囲気がある。
仕事だったらまずそんなことは許されないと思う。言ったら言っただけの責任が絶対に伴ってくる。この辺で、批評は仕事じゃなくて趣味っぽい感じがするのだと思う。


趣味人を語らせると大変だというのは多かれ少なかれよく見られる現象で、だから多分批評家も、自分の趣味を語りすぎる人として煙たがられることが多い。趣味は好き嫌いの一言で済ませる人から、本一冊書いて自分の趣味を論じる人まで様々なので、その辺は好き好きな筈なんだとは思うけど。
全体に、趣味人というのは「へぇ〜」と関心されるけれども、あんまり濃い語りに入られると困ってしまう、やっぱり適当に解説して、あとはそっとしておいてくれる、解説者とかの方が、素人フレンドリーな感じがする。
批評家の発言は聞くにせよ無視するにせよ、聞く側にもそれを判断するための専門性が求められる。濃い趣味を持つというのはお互いなかなか大変で贅沢なことなのだ。

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