ちいさな輝き/こゆり
 
いのち

ちいさな

いのちが

受け継がれていく


まぶしい朝日
小鳥のさえずりが
まだ眠っているカラダに
呼びかける

食卓につき
そっと目を閉じると
広がる世界


ゆったりと
流れる雲
みどりの草原に生きる
いのち

鶏舎小屋で
声高に
朝一番を告げる
いのち

見渡す限りの大地
さらり、と流れる風に
穂を揺らす
いのち

いのち

わたしの
一部となって
今日も
受け継がれる


ありがとう


胸を
おおきく開き
息を
吸い込むと
細胞の
すみずみまで


生まれ変わる


いのち

いのり

まるで
おおきな何かに
見守られているよう



ほら

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