サーカス/タマムシ
転がるように、おどけるあなた
まるでピエロみたいだった
はらはら、わたしは
あなたが演じるあなたを
ただ見つめてる
空中ブランコ、ゆれてもその手を
つないだその、手をはなしたくはない
だから、あなたはあなたで
いてください、わたしの知ってる
いてくれるだけ、それだけでいいから
ここにはライオンもクマもいない
あなたとわたししかいないの
つくりだされた観衆のまえで
たとえあなたが笑顔を見せてくれても
わたし、うれしくないから
ねぇ、気づいてる?
わたしは小さく拍手する
それって本当は、淋しいからなんだよ
わたしだけを見てほしいからなんだよ
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