日々/ki
銃口はもう完璧に腐っていて音もなく
崩れ落ちたよ
愛がなんなのと君は聞くけど
僕だって知らないさ
だから小説やドラマがいつも夜の9時に
迷走しているんじゃないかなあ
いつまでたっても読めない小説には愛なんて書いてない
みんなどこか断片的で
映画館で泣いても
何で泣いたかなんてしっかり覚えてる人はいなくて
何でだろう、何か感動したんだよって君は笑って言った
ああきっとこれも愛の一部だと思いながら
そんな君の左手に私の右手を絡ませて
やらかくキスをしたら
また泣いたから
うれしくなって
ぴょんぴょん飛び跳ねて
ウサギになるのも悪くないよ
きれいなベッドや
ちゃんと
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