やね/しろう
{引用=
ゆうべ ぼくは あまもりに なりました
ほしが おちたからでは ありません
じゅうが うたれたからでも ありません
ずっと
たいように やかれつづけて きました
しもに ふるえつづけて きました
けれど
あめは いつもやさしく ぼくを さすってくれました
あめが ぼくを あまもりにしたわけでは ありません
だれが あまもりを あけたわけでも ありません
ぼくが やさしさにたえきれず あふれて しまったのです
ゆうべ あめは ふりませんでした
だのに ぼくが あふれて
ゆうべ ぼくは あまもりに なりま
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