函 館 2/るか
 
        かなしみを
        おもいだすために
        すぼめられる
        唇から 
        洩れる 
        外国の うた、
        かなしみの 底に、
        いまも流れる
        ながい河を
        辿る ように、
        口笛は 
        なくのだろう。 


        雪は 
        微笑を宥める 暖かさであり、
        愛が この終焉の市で
        どこにあるのか
        は、
        はじめから 
   
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