エルドラド/
セルフレーム
ったのだ。
幻の黄金郷を。
私は、もう帰れない。
方位も、位置も、時間も。
忘れてしまった。
エルドラドの中にいると、私も作られた存在なのではないかという気がしてくる。
私は、もう帰らない。
黄金郷なんて、要らなかった。
エルドラドなんて、要らなかった。
この世界に、必要なかったのに。
私も、取り憑かれている。
故郷の面影でも、母や父や兄の残像でもなく、
きっと、この
幻の黄金郷に
エルドラド
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