あいだよあい/鎖骨
 



おおきな掌に
染みこめずに零れた憧れる思いは
小さな波紋をつくる波になり
それは透きとおっており
言葉も理性もみずからを恥じて押し黙るほどに
透きとおっておりまた鋭く
それはまさしくこれと同じ
  をうしろから殴ったこの手のなかの
握られた割れたビール瓶の反射
また爽やかに朝がくるね




戻る   Point(0)