ゆうやけ/こむ
 
河原の土手をよこぎって、
道を1本よこぎって、
ちょっとした広場に出ると、
ここが、
このへんでいちばんの、
私の夕日の名所だ。

いつか、絵を描くために、
少し写真を撮ったら、
タバコに火をつけて、
そこかしこで歓声をあげる
なつかしいおまえの声を感じながら、
夕日を眺めよう。

最後の赤い光が山あいに消えて、
うすむらさきにけむる
夕暮れになったら、
ため息をつきながら、
家に帰ろう。
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