ゆうやけ/
こむ
河原の土手をよこぎって、
道を1本よこぎって、
ちょっとした広場に出ると、
ここが、
このへんでいちばんの、
私の夕日の名所だ。
いつか、絵を描くために、
少し写真を撮ったら、
タバコに火をつけて、
そこかしこで歓声をあげる
なつかしいおまえの声を感じながら、
夕日を眺めよう。
最後の赤い光が山あいに消えて、
うすむらさきにけむる
夕暮れになったら、
ため息をつきながら、
家に帰ろう。
戻る
編
削
Point
(0)