積乱する自由が世界を食い荒らす/
KETIPA
序曲が終わった
冷却された意志と溜まる静寂が
上昇する
雲が出来た
狭い天井を突き破った精神と共に上空を彷徨する
新緑があどけなくこちらを見ている
同じように偏西風に吹き飛ばされた
ここが一つの発生地
刺さる光線を柔軟に受け返して成長を続ける水の塊
何処まで行くのだ
ちょっと海の向こうまで
食糧を携帯するのを忘れないように。
鳴り始めた音と共に掻き消される
浮遊する意識
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