タンポポ/
Etuji
そこは暗い地中だ
酷薄なアスファルトの下で
だれがその闇の深さを知るだろう
行き場のない叫びが
硬くのしかかる中
陽の記憶がうごめくのだ
絶望をしりぞけ
陽の記憶のままに
永遠の手をとる
暗い地をわり
酷薄な日常をわり
新しい陽の記憶をやきつけるのだ
風にのる
増殖の摂理の
その力のまえに
その美しさをまえに
私は
蘇生することの意味を
問えない。
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