歯のないイルカ/kawa
 
君は歯のないイルカと同じと云われ意味を問うたら笑って去った


すっぱりとアルバムみたいな白い花陽はみそらより夏を焼きつけ


待望の立ち食い寿司でしゃれた服行き先聞かれ図書館と云い


たとえば読みたい本は海のよう海のいきものは何を思う


ダンボール入りたがる君石サンゴ頭の悪い歌を歌おう


気持ち良く引退してる通り雨かさこじぞうの『こ』ってなんだろ


ただ一つから一つひき零の私零が見聞きし歩き迷ってる


この街が海でも酸素は満ちてる水鳴らし跳べ歯のないイルカ
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