「昼下がりの憂鬱」/
紫音
とができるだろうか
たったいま
この瞬間に
忘れようとしていることを
朝起きて
なんとなく昼を過ごし
いつも通り眠りにつき
その繰り返しで
いつも同じ顔と会い
よくわからない世間話に相槌をうち
それとなくやり過ごし
過ぎていく時間
あまり多くの人に会っても
超えられない断崖のように
通じない悲しみを得るだけだから
繰り返しも悪くないと
一人
考えている
暑い日の昼下がり
コーヒーは粉っぽくて とても不味い
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