目線にいちいちイラついたりなんかしても/ホロウ・シカエルボク
 



擦り切れたのはお前の身体かい?
ガーデンチェアに腰を下ろして
さりげなく窺う悪しきもの
あいつの目線からは下水道の臭いがする
腐臭じゃない、脳内で渦巻く…たくらみがどうしようもなく臭う


路肩のブロックにあるまじき血痕、気が触れた誰かが飽きるまで打ちつけた、脳天
ぬるりとした動脈の芳醇な輝きを欲しがったのは…感光しすぎたような夏の所為なのか?


俺はメイン道路の、分離帯で立ち往生していた
まともな感覚ならきっと
其処で立ち止まることなんかなかった、どうしてか気になった何かが
いつも俺を立ち止まらせてしまう
植木、分離帯に植えられた、悲しいほどガスを浴び
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