愛されていたい/AKiHiCo
 
掌の上で転がしたビィ玉
逆さまに映るのは誰だろう
愛されていたい――

叶わない願いでも
遠くで寡黙に銃を構え
貴方を見ているから
許して欲しいよ
この気持ちは偽りじゃない
誰の者にも
ならないでいて

手を繋いでいたい
触れていたい貴方に
心を傍に置かせて、ねぇ
ただ愛されたいだけ
なのに――

悔しくて噛み締めた切なさ
何処に投げればいいの
涙は頬を伝い唇に触れる
これが貴方を思う味
愛されていたい――

狙いを定めた先に居る
のは必ず貴方でいて
しっかりと撃つよ

離れてしまうと言うのなら
この思いが響かないのなら

思いすぎた心は床に転がり
砕け散って光る
思い出に抱かれて眠る
貴方との記憶は消えない

弾けた蒼(沈黙する
――転がる赤(炸裂した
貴方を愛しすぎてる
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