元気出せ。/
梓ゆい
春を待つ草花みたいな瞳が
曇りガラス越しの
雨の季節みたく擦れていく
渇いた心を刺激する
はっか飴の匂いも
氷が融け尽くした甘いジュースみたく
紙タバコに薄れて解けてゆく
どうした?
何があった?
下ろしなよ。
馬鹿みたいに背負った登山リュック
手に持つベルを鳴らしなよ。
身体と心のSOS
めそめそくよくよしないでよ
きっと明日はうまく行く。
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