告白/nonya
 

あのさ
君にはずっと黙っていたんだけど
実はね
僕は土星人と暮らしているんだ
あっ
いつものつまらないジョークなんかじゃないよ
それと
僕はたぶん正気だから心配しないで
えっ
ヒマだから話につきあってくれるって
それなら
本気で告白しちゃおうかなあ

ってことで

彼は地球でいうところの男
なんだと思う
彼は地球でいうところの子供
なんだと思う

彼は茶の間の敷居の上に
パイオニアとボイジャー1号&2号を
等間隔にきっちりと並べないと気が済まない

彼は冷蔵庫のフリーザーを
ひっきりなしに開け放っては
−180度を懸命に探し当てようとしている
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