あの日の思い出/短角牛
 
自分で思い出すより

誰かに話しながら思い出したほうが

色鮮やかに甦る

あの涙を

いま、この手で拭えるように


僕らは大人になってゆく

俺にもこんな時間があったのか

俺は そうだ そうだった

僕らは大人になってゆく

誰かと話しても 思い出がセピア色になったら

昔の自分の肩を叩いてみよう

あの日の俺の横で

静かに共感していよう。
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