「 その口を瞼のように引き裂いてしまいたくて唇の前で、 」/PULL.
またやさしくなるまで削られて先端は裂けてしまいたくてまた、指が列ぶから例えば根本から切り落として約束を指で、書いてカタコトのことばを打ちたくて打ち付けてかたかた遠回り。
理由は聞かなくていいのにまた舌の根で気化しているいずれにしても、消えてしまえばからからと渇いてしまってことばはあてもなく、さまよい震え濡れるまで帰れない帰らないかたかたとカタコトの、ことばは聴かなくていいのに聴いてしまうから理由は言わないで。
その口を瞼のように引き裂いてしまいたくて唇の前で、待っていて待てなくてきちきちと歯が伸びてきてもうきちがいになる、まで契りたい千切りたいの
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