モノクローム街道/紫音
 

飲み干したため息の数は
輝く星よりは少なく
草原の花よりは多く


一晩の安らぎは
明日の苛立ちを産み
際限なく連鎖する




壁など登ればよいと
気づいていても
知ってはならないことだから
壁を叩き続ける

ふと現われる
扉を掴むために



枕などない眠りを胸に
旅は続く



似合わないテンガロンハットに穴を開けて
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