光/mayaco
光が反射して映る景色にまどろんでいる
夜になると顔を出す
ため息にも似た光
そのとき本当のことがこぼれかける
そんな夜は1年に1度
交わしていない約束のように訪れて
はなれたくない時間を結ぶ
光が反射して見える景色にとけ込んでいる
夕暮れになると色を増す
ささやきにも似た光
そのとき本当のことが見え始める
そんな夕暮れはこの場所で
いつも初めましてのように現れて
つながってゆく時間を揺らす
光が反射して
全てのものに注ぎ込む
私の本当が本当の光が
一つの影を追っている
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