黄色い蝶2/あすくれかおす
てつもないことをやってやろうとか
今日を巧みにやり繰りしようとか
そういう気持ちが笑ってしまうから好きだ
小さい頃から水辺が大好きで
海のそばで育ったから
足をじりじりした砂が掴む感じ
追いかけなくてもやってきて
追いかけなくてもさっていく潮のうごき
どれもこれもこの16年間 一度も嫌いになったことなどない
川のそばで海のはなしなど
川に嫌われてしまうかな
飛び石のふちでちょうちょが休んでる
緑のなかで彼女は黄色くて
それは朝と私と川と言いようもないこと
全部が重なって 抜け落ちていく
そんな
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)