眩しい太陽/まだ見ぬスクリーン越しのアナタへ/蜜柑
 
アナタの顔も名前も声も
知らないけれど

アナタは私の憧れです

アナタの頭で作りあげられた
詞(コトバ)の言霊を電波に乗せて
アナタの心の声で伝えられる
アナタのコトバは

私のココロを離さない
きっと離そうとしない

アナタの様に素直になりたい

アナタの様に孤独を知りたい

アナタの様に愛されたい

深夜3時のスクリーンから零れ出た光は
今日もそっと私に語りかける

アナタが電子に詰め込んだ詞を
1つ1つ丁寧に拾い集めている間もずっと

私を照らし続けている

決して手の届く事のない
アナタの詞が私を照らす

現実世界では月が寂しそうに
今日も私の背中を照らし続けている

パソコンに向き合う私には
アナタはさながら

光を導く眩しい太陽です

一度も振り向くことはない私の背を横目に
悲しそうに月は眠りについた

そして太陽が起きると共に私はベットに潜り込んだ
だから太陽の顔を私は知らない

私の太陽はスクリーン越しのアナタだけ
アナタの詞だけ



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