山田かまち君に捧げる詩/青い風
天才だって
長生きしなくちゃ駄目だ
かまち 貴方に会いに
高崎までやって来ました
貴方が残した
数々の悩み 苦しみ
そして 希望を見つめ
私は息を飲みました
かまち 貴方が
天才であったどうかは
私にはわかりません
しかし 溢れるばかりの
感性を持った
若者であったことは事実です
かまち 貴方は
その感性ゆえに
悩み苦しんだんだね
かまち 貴方は
生きるべきだった
のたうちながらも
その苦しみの中で
何かを掴むはずだった
今 貴方の
溢れんばかりの感性は
貴方が残した作品と
ポートレートの
大きな瞳の中にしか
偲ぶことができません
かまち もう一度
生まれ変わっておいで
そして その感性を
余すことなく
私たちに見せてください
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