涙の湖/蜜柑
 

私は今日も朝から晩まで

1人
ボートを漕ぎ続けている

この広い広い湖の果てを目指して

昔はここにも美しい花や
可愛い小鳥達が仲良く暮らしていたんだよ

王国の住人は私一人

ある日、どこからか異邦人がやってきた

最初は毛嫌いしていたが、時が過ぎると共に、いつからか二人の王国になった

何をするのも一緒だった

君と過ごし始めて3年が経とうとした時

私達の王国に大きな嵐がやってきた

雷は木々を破壊し、風は全てのものを吹き飛ばし
雨は三日三晩降り続けて王国全てを流していった

嵐が去った後、そこには湖が静かに広がっていた

私達に
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