すぎるあそび/
木立 悟
い
事象はさらにさらに分かれ
過去に向かうものは多くない
消えかけた泡の傾きに沿い
光と音は壁を昇る
目を閉じればまぶしく
目を開けざるを得ない
目を閉じたままでは
まぶしすぎる
はざまにつづくはざまの言葉は
すべて見えなくなってしまった
指はそこで遊びつづける
こぼれるものらと遊びつづける
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